脊髄梗塞・症状と徴候
緊張を伴う突発的な背部痛が周囲に放散し,その後数分以内に両側性かつ髄節性の弛緩性筋力低下と感覚消失が起こる。
温痛覚が他の感覚より強く障害される。
典型的には前脊髄動脈が障害され,前脊髄症候群が生じる( 脊髄症候群)。
脊髄の後索を通って伝導する位置覚および振動覚のほか,しばしば軽い触覚も比較的障害を免れる。
梗塞が小さく,閉塞した動脈から最も離れた組織(脊髄中心部方向)が主に障害された場合は,中心性脊髄損傷の可能性もある。神経脱落症状は発症数日後で部分的に消失することもある。
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